リサーチ手法

会場調査(CLT)

会場調査(CLT)とは?

予め用意された会場へモニターを集めて調査する方法です。調査の方法や回答者の集め方、実施方法などを含めた概要について解説します。会場調査ならではの活用シーンを具体的にあげることで、どんな業種のどのような場合に利用できるかイメージしやすいようにまとめています。また、考えられるメリットとデメリットについても説明しています。会場調査を行う上で重視したい点やあらかじめ確認が必要なこと、そして注意点はどのようなことがあるのでしょうか。

会場調査(CLT)の仕組み

CLT調査または会場テストと呼ばれることもあります。まだ発売前の商品を実際に使ってもらったり、試食してもらったりすることで感想を直接集めることができます。会場でアンケートに答えるのは事前に募集して集まった人たち、または会場付近で声をかけて集めた人たちなどです。実施時間は30分~1時間程度が多く、事前募集の場合は会場までの交通費や報酬が支給されることもあります。

会場調査(CLT)の活用シーン

まだ開発段階で最終的な方向性を絞り込みたい商品などのような、実際に試してもらって生の声が聞きたいときに適しています。パッケージデザインやロゴデザインなど一般ユーザーの感覚や印象を取り入れたいときにも効果的です。たとえば、以下のようなシーンで活用できます。

・発売予定のドリンクのパッケージが絞れないので一般ユーザーの感想を聞きたい

・ご当地食品の最終的な味を決めるために現地の人に試食してほしい

・電化製品を使ってもらって実際の使い勝手や不便な部分を調査したい

・ゲームやアプリを試してもらって一般ユーザーの感触を知りたい

・女性向けの商品を男性が開発しているので、視点や使いやすさにズレがないか確認したい

・試作品のベビー用品を使ってもらい、デザインや利便性について意見を聞きたい

会場調査では、ターゲットとしている層に直接商品を見てもらったり、体験してもらえるので、生の声を商品に反映させたい場合に適しています。

 

 

会場調査(CLT)のメリット・デメリット

メリット

会場調査のメリットは、商品に直接触れたり試食や試飲したりすることで、一般ユーザーのリアルな反応を得られる点です。商品に応じたターゲットの層を絞ることもできます。指定の会場に来て使用してもらうため、発売前、宣伝前の試作品でも持ち出される心配がないため情報漏洩のリスクを抑えられます。また、体験している様子なども直接見られるので、消費者のリアルな反応を確認できる点もメリットです。実際に商品棚を設置して、商品の陳列状況を再現し疑似的にテスト調査を行うこともできます。

デメリット

デメリットとして考えられるのは、セッティングされた会場という環境のため、回答者がリラックスしにくいということです。普段とはやや異なる感じ方をする人もいるかもしれません。

会場調査(CLT)の注意点

アルコールや清涼飲料水などは一人のユーザーに何種類か試飲してもらうことは可能ですが、種類が多すぎると正しい判断ができなくなる場合が見られます。試食に関しても同様で、信頼できるデータをとるにはサンプル数を多くしすぎないことがポイントです。また、会場はできるだけ駅に近い場所の方が集まりやすく、モニターの負担も軽減できます。守秘義務に関する誓約書の徹底や会場での持ち物に関する対応など、機密に関する部分はどうなっているか事前にしっかりチェックしておくと良いでしょう。実際の店舗を想定して、テストをしたい場合、商品陳列棚や冷蔵庫、家電、家具など各種備品の用意があるリサーチ会社だとより実際に近いケースを想定した調査がしやすくなります。

リサーチ会社一覧

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モニター数 約109万人
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モニター数 300万人
リサーチ例

消費者実態調査 / コンセプトテスト / ブランド評価

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