リサーチの基礎知識
調査企画の立て方

マーケティングリサーチを開始するにあたっては、調査企画を十分に立てる必要があります。ここでは、調査企画の立て方について解説していきます。
マーケティングリサーチの流れ
調査企画を立てるにあたっては、マーケティングリサーチの流れを熟知しておく必要があります。マーケティングリサーチの流れは以下の通りです。
「マーケティング課題の発見・整理」→「リサーチ課題の明確化・仮説の構築」→「調査企画の立案」→「調査票の設計」→「調査画面の作成」→「スクリーニング調査・本調査の実施」→「データクリーニング」→「単純集計・クロス集計」→「分析・報告書の作成」 となります。これらはあくまでも一例ではありますが、大まかな流れを熟知しておけば、行き詰った際にも逆算して方針を立て直すと言ったことも可能となり、より効率的に作業を進められるでしょう。
「マーケティング課題」と「リサーチ課題」
マーケティングリサーチを行うにあたっては、「マーケティング課題」と「リサーチ課題」を整理する必要があります。これにより、マーケティングリサーチで調査できる事とできないことを明確にすることができ、無意味なマーケティングリサーチを排除することができます。迅速さと正確さが求められる局面では、この事は常に心がけておきたいものです。
調査企画を立てる
マーケティング課題とリサーチ課題の整理ができたら、実際に調査企画を立てましょう。調査企画とは、具体的には「調査背景」「調査目的」「調査対象」「調査地域」などについて、明確にすることです。マーケティング課題やリサーチ課題の整理で得た結果なども考慮しながら、具体的な内容を決定しましょう。特に、「調査背景」と「調査目的」の設定は、調査の方向性を大きく左右するため、慎重に決定する必要があります。調査を行うことで、どのような結果を得たいのか、あるいは、それに基づいて、どのようなアクションを起こしたいのかを明確にしましょう。